脳に「より深い痕跡」を残せるのはどっち?印刷広告とデジタル(web)広告の違い

印刷、つまり紙の広告と、デジタル、つまりweb広告の違いはなんだろうか?

今やwebは当たり前なので、その違いを雄弁に語れる人も多いことだろう。

しかし、どっちが良くてどっちが悪いなんていう違いをハッキリ言えるか。

今時紙媒体での広告なんて時代遅れでしょ!という人もいると思う。

しかし、面白いデータがある。

これを会話に差し込むと、クライアントに伝えるのに役立つと思うので紹介しよう。

印刷広告の方が脳に「より深い痕跡」を残すことができる

研究者達が脳スキャンを用いて、紙媒体を使った広告とデジタル媒体を使った広告をそれぞれ見せて脳の動きを計測したら、それぞれ異なる方法で脳が処理していることが分かった。

とりわけ印刷広告に対しては脳内で感情的処理が行われることが実証されたのだ。

つまり「印刷広告の方が脳に「より深い痕跡」を残すことができる」ことが分かったのだ。

デジタル媒体と違って紙媒体は手で触れることができ触覚を刺激し、さらに嗅覚をも刺激する。

研究者達がその点を考慮してもなお、紙媒体の方が有利だった。

有形物は物理的位置を持つので、脳内の空間記憶に関わる神経回路網を活性化するのだ。

そうすると紙媒体の方が優れているのか?

こういったデータを知るとチラシの印刷数を増やしたくなるかもしれないが、それはちょっと考えてからにしたほうが良い。

デジタル広告の優れている点も加味して考えよう。

デジタル広告は、動画や音声、インタラクティブ要素を組み込めるなど、印刷広告には太刀打ち出来ない機能を持っている

さらにデジタル広告には「検索連動型広告やコンテンツ連動型広告)のように閲覧者の興味や関心、過去の行動履歴などに基づいたターゲティングを行えるため、印刷とは比べ物にならないほど効率的に、的を絞ったターゲットに届けることができる

考察

紙媒体の方が人間の触覚・嗅覚など多くの感覚を刺激できる点が人の印象に残りやすい、つまりパンチがある・訴求力があるということだろう。

しかし、デジタル広告の効率の良さ、動画・音声・インタラクティブ機能、正確なターゲティング力がある。
それは紙媒体の良さと匹敵すると思う。

違いを理解した上で、訴求したい顧客の性質に合わせ賢く使いたい。

トライ&エラーも繰り返すだろうがそれはナレッジとして経験値として積み重ねていき(ライティングや商品力も!)、より良い広告が打てるようになりたいものだ。

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